産後ケアってなに?ママの目線で伝えたいこと
出産後、赤ちゃんのお世話が始まると同時に、ママの体も心も大きく変化しますよね。
でも、意外と「ママ自身のケア」のことって、後回しになりがちじゃないですか?
私は、たくさん検索したり、育児で手探りの日々…。母乳のことで悩んだり、寝不足でフラフラだったり、ちょっとしたことで涙が出たり…。
「これでいいのかな?」と不安ばかりで、自分のことに向き合う余裕なんて、正直ありませんでした。夫に相談しても「気にしすぎじゃない?」と言われ、さらに不安になることもありました。
そんなときに知ったのが 「産後ケア」 という制度。
助産師さんが、ママと赤ちゃんの両方をサポートしてくれるサービスなんです。ずっと気になってましたが、口コミが少なく利用することに抵抗がありました。なので実際どうなのかをお伝えしたいと思って記事を書くことに決めました。
授乳の相談やおっぱいケアはもちろん、休息の時間をもらえることが、何より心の支えになりました。
プロの助産師さんに「頑張らなくていいよ」って言ってもらえるだけで、どれだけ救われたか…。
産後ケアは、すべてのママにとって“あってよかった”と心から思えるサポートでした。
奈良県で受けられる産後ケア制度
奈良県では、出産後1年未満のママを対象に、いくつかのスタイルで産後ケアを提供しています。
たくさん調べたのでブログにまとめたいと思いました。「外出が難しい方」「とにかく休みたい方」「育児の相談をしたい方」など、それぞれの悩みに合った形が選べるのが魅力です。
- 訪問型(1〜2時間)
助産師さんが自宅や実家に来てくれます。外出が大変な方や、自宅でケアを受けたいママにぴったり。産後はママの身体がボロボロなので産後すぐの場合などとっても助かりますよね。 - 通所型(2時間)
病院や助産所で短時間のケアを受けられます。授乳や育児の悩みをピンポイントで相談したい方におすすめ。 - 通所型(8時間)
朝から夕方まで、昼夜と食事つきでゆっくりケアを受けられます。しっかり休みたい・じっくり育児を見てほしいママにおすすめです。私はゆっくり休みたいので、こちらを利用しました。 - 短期入所型
病院や助産所に宿泊してケアを受けます。夜間の授乳や心のケアを含めたサポートを求める方におすすめです。
どのスタイルも、産後のママにとって「休息」「安心」「知識」が手に入る貴重な時間。
私自身も「こんな制度、もっと早く知ってたら…」と感じたので、この記事を通して広く伝えたいなと思いました。施設によって利用できる時間やサービスが違うので、一覧表でまとめてみました。
奈良県内の産後ケア施設一覧
産後ケア施設名 | 宿泊 | 通所 | 訪問 |
---|---|---|---|
心友助産院 (ことじょさんいん) | 〇 | 〇 | × |
産後ケアハウス ぽこあぽこ | 〇 | 〇 | × |
助産所 わ | 〇 | 〇 | × |
MotheringHouse美月 | 〇 | 〇 | × |
中井戸助産所 | × | × | 〇 |
中村助産所 | × | × | 〇 |
のんの助産院 | × | × | 〇 |
さくらレディースクリニック ※当該クリニックで出産し、産後2か月未満の方に限る | 〇 | 〇 | × |
芽愛助産院 (めいじょさんいん) | 〇 | 〇 | × |
私が選んだ「さくらレディースクリニック」体験談
数ある産後ケア施設の中で、私が選んだのは「さくらレディースクリニック」
ここは出産した病院でもあったので、場所にもスタッフさんにも馴染みがあり、自然と「ここなら安心して休めるかも」と思えました。
私が受けたのは、日帰りの通所型8時間コース。
「1日たっぷりケアしてもらえるって、どんな感じなんだろう?」とワクワク半分、不安半分の気持ちで当日を迎えました。
ですが、結果から言うと…本当に行ってよかった!!
助産師さんたちは、産後すぐのママの気持ちをわかってくださっていて、まるで“実家に帰ったような安心感”。
「頑張ってるね」「ゆっくりしていいんだよ」と声をかけてもらえて、涙が出そうになるほど嬉しかったです。
実際の1日の流れ(通所型8時間コース)
私が「さくらレディースクリニック」で体験した、産後ケア8時間コースの1日をご紹介します。
正直に言うと、この日がなかったら育児がどんどんしんどくなってたかもしれないと、今でも思うほど助けられました。
- 9:30 クリニック到着・簡単な日々のアンケート・赤ちゃんを預けてケアスタート
到着してすぐに、利用目的を聞いてくれます。私は「休息」が一番の目的だったので、赤ちゃんを優しく預かってくれました。
助産師さんから言われた「今日はママの休日だと思って、ゆっくり寝てね」の言葉に、思わず涙が出そうになりました。 - 10:00 母乳相談・おっぱいの状態チェック・体重測定
授乳について不安があったので、実際にどれくらい母乳が出ているかを測ってもらえたのが大きな安心に繋がりました。
赤ちゃんの体重を授乳前後に測って、母乳量を具体的に教えてもらえます。帰宅後の授乳後のミルク量が不安だったので測定できアドバイスをもらえて良かったです。 - 10:30 おっぱいケア(乳房マッサージ)
張りや詰まりが気になっていたのですが、助産師さんが丁寧にケアしてくれて楽になりました。
自分では気づかない不調を見つけてもらえるのもありがたいです。 - 10:45 シャワーを浴びて、お昼寝タイム
赤ちゃんの泣き声を気にせず、ゆっくりとシャワーを浴びて、そのままお昼寝。この時間に一人でゆっくりお昼寝できるのはありがたいです。 - 11:30 豪華なランチタイム(産後ママのご褒美)
一流シェフが監修したという、まるでレストランのようなごはん!
見た目も味も本格的で、ボリュームも栄養も満点。
コーヒーや紅茶は自由に飲めて、15時にはスイーツ付きのおやつタイムもありました♪ - 13:00 お昼寝タイム・自由時間
もう一度お昼寝。正直、産後初めて2時間以上連続で眠れたと思います。
「こんなに休んでいいんだ」って思える空間と優しさに、心がほどけていきました。 - 15:00 テレビを見てゆっくりおやつタイム
コーヒーをいれて、一人ゆっくりテレビをみておやつをいただきました。この日は大好きなバームクーヘンでした。 - 16:00 再度の授乳&母乳量のチェック
授乳後の体重測定をしてもらい、「母乳の出が安定してきたね」と声をかけてもらえたことで、自信に繋がりました。
必要に応じてミルクを1回追加してもらえるのも、柔軟な対応でうれしかったです。 - 17:00 ディナータイム
お昼同様に豪華な夜ご飯を堪能できます。このご飯を食べたくて私は何回でも利用したいと思います。 - 18:00 今日の振り返り&アドバイス 帰宅
育児で気になっていたこと(寝かしつけ・ミルクの量など)も、親身になって答えてくれました。
心も体も、こんなにホッとしたのは久しぶりでした。
産後ケアは“ママの回復の時間”。
無理して頑張り続ける前に、こういう時間が必要だと強く実感しました。
持ち物・費用・そしてママへのメッセージ
■ 何を持っていけばいいの?
基本的に赤ちゃん用品はすべて完備なので、ほぼ手ぶらでOK!
赤ちゃん用(持参不要)
- おむつ・おしりふき・ガーゼ → 病院が用意
- ミルク・哺乳瓶 → すべて病院が用意
- 沐浴もしてくれるので、お風呂後の着替え(肌着・ロンパース)だけ持っていきましょう
ママ用(必要なもの)
- 下着(私はお風呂に入ったので持参)
- 化粧品・スキンケア用品・メイク落とし
- 母子手帳・保険証(念のため)
パジャマやタオル、シャンプー類などは病院にあります。必要最低限でOKです。
■ 利用料金と助成について
私が利用した「さくらレディースクリニック」の産後ケアは、市の助成が使えて1日なんと500〜3000円ほど。
このクオリティ、この安心感、そして贅沢すぎるご飯とサービスでこの金額…信じられないほどコスパが良いです。
市区町村によって助成の内容が違うので、ぜひお住まいの市役所に問い合わせてみてください!
■ 最後に:ママに伝えたいこと
私自身、産後の不安・寝不足・母乳の悩み・孤独感に押しつぶされそうになっていました。
でも、たった1日この産後ケアに行っただけで、「私も頑張ってるよね」と自分を認めてあげられるようになりました。美味しいご飯を食べてゆっくり休息できて、夫に少し申し訳なくなりましたが、頑張った産後、夜間の夜泣き対応を頑張ってるご褒美だと思って私は利用しました。
ママが元気じゃないと、赤ちゃんにも笑顔で向き合えません。
無理せず、少しだけ「自分を休ませる」選択をしていい。それがこの産後ケアでした。
ぜひ多くのママに、利用してみてほしいです。